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小網代の森のアイドル、アカテガニ

(文:足立 真穂)

「奇跡の自然」の守りかた:三浦半島・小網代の谷から』 (ちくまプリマー新書)
作者:岸 由二、柳瀬 博一
出版社:筑摩書房
発売日:2016-05-09

東京、品川駅から電車で1時間半、終点の三崎口駅から歩いて30分。小網代は、都心からおよそ60キロの三浦半島にある自然の楽園だ。コンクリートで固められていく首都圏にありながら自然がまるごと残っており、しかも、誰でも歩ける身近な場所として大人気だ。なぜそんな「奇跡」が起きているのだろう?

「奇跡の森」。首都圏でも可能な環境保全の好例として、そう評される小網代の森だが、そこに長年かかわってきたふたりが、本書『「奇跡の自然」の守りかた』の書き手だ。一般の人が気軽に入れるようになるまでの丁寧な保全の経緯と、実際に私たちが出かけた際の森の見所をまとめている。

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