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愚痴を吐ける「友」が減っている 1月31日 [産経抄]

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2016.1.31 05:02

【産経抄】愚痴を吐ける「友」が減っている 1月31日

 面目が邪魔立てをして、喉の奥に引っ込めた愚痴は誰にもあろう。独り酒では胃に流し込めない、感情のささくれも大人にはある。〈そんな頼りなく、もどかしく、切ないものが、ある日、人の胸の底にはある〉。

 ▼演出家の久世光彦さんがエッセーにそう書き留めている。胸の内を語る際、久世さんが聞き手に選んだのは愛犬だった。主人の目をのぞき込む。言葉に小首をかしげる。余計な口をはさまない。「都合のいい友人」との会話にほぐされた悩みは多かった、と(PHP研究所編『愛犬幸福論』から)。

 ▼なるほど犬の物腰はどこか「友」を思わせる。汗顔ものの愚痴も込み入った大人の事情も、委細承知で受け入れてくれる。と、犬の度量に甘えてきたのは久世さんにかぎるまい。散歩の手間やご褒美のおやつ代など安いものである。

 ▼『吾輩(わがはい)』の卓識を持ち出すまでもなく、猫のまなざしには人の世をはすに眺めている趣がある。人を振り回しても、振り回される暮らしは不向きだろう。その分手が掛からないのも事実で、猫の飼育数が犬を上回る日は近いと聞く。

 ▼泉下の久世さんは、渋い顔かもしれない。時勢とはいえ、1人暮らしの世帯高齢者の世帯が増え、手の掛かる犬は年々数を減らしている。人間の愚痴や悩みが減ったわけではない。〈呑気(のんき)と見える人々も、心の底を叩(たた)いて見ると、どこか悲しい音がする〉と、『吾輩』の声が上から聞こえてくる。

 ▼「友」と見込まれた犬には犬で、ぼやきがあるらしい。久世さんの耳には入れたくない一句がある。〈父ちゃんの愚痴飽きたとは言い出せず〉(『犬川柳』所収、辰巳出版)。すでに相談相手を猫に乗り換え、悪戦苦闘している方もおられよう。人の世もなかなか大変である。


タグ:産経抄
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【長州「正論」懇話会詳報】暴走習近平政権、狙いは華夷秩序の再興 石平氏「改憲と日米同盟堅持に力を入れよ」 [論評紹介]

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2016.1.30 07:11

【長州「正論」懇話会詳報】暴走習近平政権、狙いは華夷秩序の再興 石平氏「改憲と日米同盟堅持に力を入れよ」

長州「正論」懇話会で講演する石平拓殖大学客員教授=29日午後、山口下関市 (岡本義彦撮影  

 山口県下関市で29日に開かれた長州「正論」懇話会の第12回講演会で、拓殖大学客員教授で評論家の石平(せき・へい)氏は「(中国)習近平政権の暴走は終わらない。日本は守りを固めるため、憲法改正と日米同盟の堅持に力を入れるべきだ」と強調した。講演の詳報は次の通り。

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タグ:日本防衛
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振り返ると民主党政権時代も、政治とカネの問題は頻発した。 [産経抄]

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2016.1.30 05:03

【産経抄】1月30日

 その小さな生き物を、首相官邸の外通路で見かけたのは数日前のことだ。だいだい色と黒の明暗が鮮やかな1匹の蝶(ちょう)が、羽を立てて壁面にひっそりととまっていた。殺風景な真冬の永田町にあって、気持ちがわずかに和んだ。「冬の蝶 日溜(ひだま)り一つ 増やしけり」(小笠原和男)。

 ▼インターネットで検索すると、蝶の名はすぐに判明した。成虫が越冬するアカタテハである。人工物ばかりの土地で、寒風や雨雪に耐え忍びながらやがて来る春を待っているのか。

 ▼甘利明前経済再生担当相の金銭授受疑惑と辞任をめぐり、永田町は大荒れ模様である。民主党など野党は、「これで幕引きとはいかない」と敵失に大はしゃぎだ。疑惑解明は必要だが、国民生活に直結する国家戦略、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)質疑よりも、醜聞追及を優先させるかのような姿勢には萎える。

 ▼振り返ると民主党政権時代も、政治とカネの問題は頻発した。母親から月額1500万円の「子ども手当」をもらいながら「気付かなかった」で済ませたり、在日韓国人から多額の違法献金を受けても「承知していない」とシラを切ったりした元首相らがいた。

 ▼権力闘争が本質である政治の風景は荒涼としていて、時に虚無的ですらある。権謀術数やパフォーマンスが横行し、本当のことは分かりにくい。それでも、国民は自らが一票を投じた政治家や政党に望みを託すしかない。選良たちには肝に銘じてもらいたい。

 ▼ただ、そんな殺伐とした永田町でも、いろんな動植物がたくましく生き抜いている。春には国会周辺でツクシが伸び、夏には官邸でイトトンボも見た。命の営みは、深刻ぶった政治家たちによる一時の喧噪(けんそう)などまるで無関係に続いている。


タグ:産経抄
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