So-net無料ブログ作成
検索選択
前の10件 | -

【夕焼けエッセー年間賞公開選考会】文化部長賞・読者賞受賞作「天国の湯加減」 本田唯法 16 高校2年生 大阪府寝屋川市 [ライフ]

閉じる

【夕焼けエッセー年間賞公開選考会】文化部長賞・読者賞受賞作「天国の湯加減」 本田唯法 16 高校2年生 大阪寝屋川

 祖父の穏やかな死に顔を、僕は今でもはっきりと憶えている。あれは中学1年の時だった。

 生前、風呂好きだった祖父を想い、僕の母が葬儀の時に、湯灌(ゆかん)をお願いした。親族が見守る中、祖父はこの世で最後の入浴をし、土気色だった顔が、確かに、ほんのりと桜色に染まり、穏やかに笑っているように見えたのだった。

 僕は近所でも有名な爺ちゃん子だった。祖父も運動会ではいつも一番前の席に座り、「たぁ!行けっ!走れっ!」と叫んだし、幼稚園の頃、新幹線に興味を持っていた僕を新大阪駅まで連れて行ってくれたりもした。

>>続きを読む

 


nice!(3)  コメント(0) 

野党が選択肢になり得ないことは歴史が示している。「おごる平家」では困る。 [産経抄]

閉じる

【産経抄】4月23日

 司馬遼太郎の『義経』に示唆に富むくだりがある。平家を一方的に破った「一ノ谷の合戦」後、戦勝を伝え聞いた源頼朝に側近の大江広元が告げた。「いますこし、控えめの勝利でもよろしゅうございましたな」。

 ▼勝つなら圧勝より辛勝の方がよい。「大功は妖怪をつくる、と申しまする」と。合戦の殊勲者として都で声望を得た義経は、いずれ鎌倉にあだなす脅威となろう-。広元の含むところは、頼朝も察していた。政略にかかった義経の転落は、史実の示すところである。

 ▼自民党には重い他山の石だろう。このところ国政選では連戦連勝、しかも大勝が続いている。育ったのが明敏な義経ならまだいいが、女性問題に金銭トラブル、言わずもがなの失言など、国会には場違いな「妖怪」が審議に暗い影を落としているから看過できない。

 ▼初当選から2期目の議員に問題が多く、「魔の2回生」の言葉もある。野党時代の辛苦を知らず、「逆落とし」に打って出た義経のような修羅場も踏んでいない世代という。「安倍1強」の党勢を思えば、安倍晋三首相自らが妖怪の教育に本腰を入れるときだろう。

 ▼後半を迎えた今国会は、組織犯罪処罰法改正案など重要課題を抱えている。天皇陛下の譲位を可能とする特例法案も近く提出される。高腰で臨むのは論外として、後を絶たぬテロや北朝鮮など遠くない対岸の危機を前に、国会が緊張感を欠いては物笑いの種になる。

 ▼10年ほど前、小紙に載った川柳がある自民党をテーマに〈狐狸(こり)妖怪奇人変人花ざかり〉とあった。当節も花ざかりには違いないが、妖怪の正体が「たるみ、緩み、不届き者」では何をか言わんや野党が選択肢になり得ないことは歴史が示している。「おごる平家」では困る。

 


タグ:産経抄
nice!(0)  コメント(0) 
前の10件 | -